「最小限主義を基にした写真表現」
Tomu Fukuyama
今年、熊本で大きな"出来事"が起きた。
その出来事は小さい頃から慣れ親しんだ通学路・駄菓子屋・公園などの故郷の風景や、
水・電気・食べ物といったライフラインなど、私から多くのものを奪っていった。
しかし失うことで、日常や人とのつながりの大切さなど多くのことに気づくことができた。
私はこの経験を写真表現に反映させることにより、新たな写真表現の可能性を模索できるのではないかと考えた。
光、時間、色、形など写真表現における様々な要素に注目し、それらを差し引いて写真を構成する。
光や自然、輪郭など、生活に溶け込み、普段は気にも留めないようなものをいくつかテーマに置き制作した。